◆プロの目から見て冷静に成人式振袖は、レンタルがいいか?購入がいいか?考察してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

来店されたお客様にお聞きすると、売り場に来店されてもレンタル振袖にするか?購入振袖にするか?迷っている方が多いので、プロの目から見てどの立場にも偏らない冷静な意見をエントリーしてみたいと思います。

◆対象者の方にとって

・レンタル振袖は?

物を大事にする時代から事を大事になってきたといわれます。

そのことからするとレンタル振袖は使用するその場限りで後始末もなくとても便利なシステムだと思います。

  • 価格がリーズナブル。
  • 汚しても平気。
  • 所有しないから大胆な柄で遊べる。
  • あわせる小物がある程度制約される。
  • 場合によるが高級な振袖はレンタルでは借りにくい。
  • 新作振袖をは元々レンタル品ではないので借りる場合は割高になる。

・購入振袖は?

持つということでは

  • 後始末が大変。
  • 値段が高い?かも知れない。
  • 置いておく場所が必要。
  • 結婚式などには自慢のMY振袖として利用できる。
  • 成人式の一生の思い出を手元に置いておける。

◆小売店や取り扱い業者にとって

・レンタル振袖は?

  • 初期在庫を用意するのに資金が要る。
  • 一度在庫として用意すると、数年の間は仕入れなくても商売が出来る。
  • 価格は低いが何度でも貸し出すことが出来る。資本効率は良い。
  • 金額的制約からベストなコーディネートがし難い場合が生まれる。
  • 毎年新柄を仕入れなくても良い。
  • 古くなった柄など最終処分に困る。

・購入振袖は?

  • レンタルに比べ高額になる。(最近では購入振袖もレンタル振袖の価格に近くなった)
  • 毎年新柄を仕入れる必要がある。
  • 帯締めや帯揚げなどコーディネートは自由自在に提案出来る。
  • お客様が所有するということで本来の着物の役目や良さ(日本の伝統)を伝えやすい。

◆染屋さんや製作元にとって

・レンタル振袖は?

  • 製作した振袖の仕入販売サイクルが減ってしまう。
  • 例:今まで100柄製作していたものが30柄しか製作できなくなる。(数字は一例)
  • 価格が制限されるため本来の着物の良さを伝えきれないものが増える。
  • 素晴らしい技術を駆使した振袖を作れなくなる。
  • 取扱業者の振袖仕入れ頻度が減るため、染屋さんが減ってくる。(食えなくなる→廃業)
  • 衣裳の型代が高額のため柄数が減る傾向にある。

最近、送られてくるカタログがどこも同じようなものばかりなのは、こんな理由も考えられるかも知れません。

・購入振袖は?

  • 価格の制限も比較的少ないため生地を選んでいろいろな柄が展開できる。
  • 本来の作ったものは、消費されるというサイクルが正常に機能する。
  • 職人さん(技術者)の育成と伝統の技術保持が継続される。

※各流通の段階の気持ちになって考察してみましたが、最終最後は消費者の価値感や考え方に委ねるのが一番かと思います。


生産は消費に依存するものですから・・・。