毎年12月のこの時期になるとお母さん振袖を着て成人式に出席する方が慌てて小物を買いに来店されます。
そう、お母さんの振袖を着て成人式をする所謂ママの思い出の詰まった振袖を娘が使う「ママ振り」です。ということはお姉さんのを着る場合「姉振り」という呼び名を使っているお店もあるようですが、私はあまりその呼び名は好きではありません。一世代前のお母さんの振袖を着るというところに意味があって、けして間に合わせで別の人のを着るのとは意味が違うと思っています。
成人式で振袖を着るときに必要なもの
- 振袖
- 帯
- 長襦袢(半襟も含む)
- 伊達衿
- 帯揚げ
- 帯締め
- 草履とバック(ほとんどの方はセットで用意します)
- ショール
- 髪飾り
- 肌襦袢(下着)
- 裾よけ
- 帯枕
- 帯板
- 伊達締め(二本程度)
- 腰ひも(4~5本)
- 足袋
- タオル
- 大判の風呂敷(脱いだものを入れる)
- ビニール袋(靴や小物を入れる)
- 雨コート・傘
などざっと数えて20点ほど。
ママ振りの方は中でも以下の品を揃える方が一番多いようです。
4、伊達衿 5、帯揚げ 6、帯締め と(半襟)

7、草履とバック 9、髪飾り

そして意外と見逃してしまうのが、
・長襦袢のカビ。ほとんどの場合が永年しまいこんでいるのでぎりぎりで開けてみてびっくり、カビがいっぱいということがあります。
・草履バックは草履のノリがはがれそこがバクバクしていたりするので注意をして見てみる必要があります。
また帯が余りにも古くなってしまっている場合は取り替えた方がいい場合もあります。
成人式はお母様の振袖があるからと安心せずに早めの点検をお奨めいたします。
「ママ振り」についてわからないことはお気軽にご相談ください。
ご来店時に振袖や帯など一式お持ちいただければ具体的にご相談、アドバイスさせて頂きます。