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◆大久保玄才さんのきものを語るⅢ


写真は1981年(昭和56年)日本人で初めてハロッズでのショーウィンドーを飾った時の模様。

日本の文化・芸術を広く紹介することを目的に開催された「江戸美術展」 (英国王室美術院主催、外務省・文化庁後援)にて、「玄才とシルクの世界」を開催。BBCテレビにて放映、ハロッズで作品展開催。 

当時はマス的な大量生産-大量消費の社会の中で、今では当たり前となっているハンドメイド、しかも世界に一点きりないということをすでにこだわり続け発信していた大久保玄才さん。しかも最高級の絹素材を衣裳。時代背景からして受けないわけはない。

当時テレビでも放映され地元の新聞にも書かれ、女優さんのイブニング・ドレス、映画、テレビのコスチュームにも買われていった。ボォーグ編集長、エリノア・フィリップスさんも訪ねてきて、絶賛してくれた。日本の伝統工芸の手作りの味が注目をひいたのである。世界のファッション界に一石を投じた瞬間でもある。


”玄才氏は自分自身を「商業デザイナー」だといい切る。”


この言葉こそが、他の作家さんととの違いだ。目的(デザイン)をもって作品を作っていく。先生の作品のカッコよさや美しさは、もともとそれを目的として設計され「黒の染め師 そめのざ玄才」の色の感性というフィルターを通して製作されている点だ。これこそが時代を超えて人気集めている秘密だと推察する。

玄才作品:天地自然「千年の四季」

次回もお楽しみに>>>

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