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コロナ禍の中、成人式が中止になって再確認できたこと

コロナ禍の中、緊急事態宣言により2021年銚子市の成人式は中止になってしまいました。

私は約50年近くこの業界で仕事をしてきましたが、18歳成人により成人式の開催年齢の悩みもありましたが、成人式の式典自体がが開催されなくなったということは初めての出来事でした。

 

業界全体に激震が走ったことは言うまでもありません。

 

そもそも成人式は

「1946年、埼玉県・蕨町(現蕨市)で開かれた『成年祭』が成人式の始まりです。政府はその2年後に1月15日に成人の日を定め、その後、日本に成人式が定着することとなりました。」

 

そんなこともあり、日本全国の呉服屋さんは1年に一度の成人式(成人をお祝いする式典)をきっかけに、若いお嬢様方に振袖を着てもらうことで商売が発展してきました。

 

同時に振袖着用機会は、成人を祝って大人の仲間入りができたという冠婚葬祭の「冠」を祝うという一つの行事の中で発展してきたともいえるわけです。

 

分かりやすくいうと

成人式=振袖の着用

という図式です。

 

そんな中、コロナ禍の緊急事態制限により成人式中止で振袖を着用してくれなくなってしまうのかと思っていました。

当店だけでなく、どのお店も「式典に関係なく振袖を着ていただきたい」と思いながら、振袖をお薦めしてはいたのですが、この需要は、心のどこかで成人式の式典に大きく依存しているということは、まぎれもない事実であると実感していました。

 

 

直前に「中止のお知らせ」が市から届き、社内で対策を練り、定休日にも関わらず当店で成人式の着物をご予約された方々に1件1件電話で着用の是非をお聞きしてみると

 

ほとんどの方から「一生に一度の成人式だから予定通り着用します。」と、

大変うれしい返事が返ってきました。

 

もとより成人式当日は予定通り当日の着付けをさせて頂くつもりでおりましたが、

式典ありきの振袖の着用だと思っていたのとは違い、

 

「振袖は着たい」「友達とも会いたい」「おばあちゃま、おじいちゃまにも成人した自分を見せたい」など、

わかってはいましたがあらためて皆様のお気持ちを確認でき、

我々スタッフも大きな勇気と充実感を頂くことが出来ました。

 

ありがとうございます。

 

成人の日には振袖という戦後始まった成人式という伝統文化を絶やさず、お嬢様一生に一度しかない最高の晴れ舞台を心から応援したいと思っております。